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第39章 新田 誠治の憂鬱
19時スタートの21時終了。ウダウダ喋らす、さっさと会計を済まし、店の前で新入社員と一次会終了のメンバーを解放し、残った数人で二次会にしようか、と近くのバーに移動する。カウンターだけのこぢんまりした店だけど、カクテルやウイスキーだけでなく、日本酒も焼酎も揃ってて、料理も旨い。まぁ居酒屋のコース料理食ったばかりだから何食おう、って感じでもないんだけど。
総務の宮本課長が偶々隣に座った。
総務は営業より人数が少ない分、層が薄いから出世も早い。
宮本さんは俺より10歳くらい歳下で、まだ30代半ば。確か部下の北川の同期だ。
けど、若くして課長職についてるだけあって仕事は出来る。
ヒトがいないから課長になれてる、なんて訳じゃない。
ま、一緒に出席する会議とかがあんまりなくて、接点がないから普段喋ることもないんだけど。
「お疲れ様です。」
グラスビールをひと口飲み、ふー、と息を吐いた俺に、宮本さんが声を掛けてきた。宮本さんはお湯割りの梅干しをマドラーで潰していた。焼酎派か…なんかパッと見キザっぽくて、名前も判らないようなカクテルとか飲んでるのかと思いきや、意外と庶民的だな…
総務の宮本課長が偶々隣に座った。
総務は営業より人数が少ない分、層が薄いから出世も早い。
宮本さんは俺より10歳くらい歳下で、まだ30代半ば。確か部下の北川の同期だ。
けど、若くして課長職についてるだけあって仕事は出来る。
ヒトがいないから課長になれてる、なんて訳じゃない。
ま、一緒に出席する会議とかがあんまりなくて、接点がないから普段喋ることもないんだけど。
「お疲れ様です。」
グラスビールをひと口飲み、ふー、と息を吐いた俺に、宮本さんが声を掛けてきた。宮本さんはお湯割りの梅干しをマドラーで潰していた。焼酎派か…なんかパッと見キザっぽくて、名前も判らないようなカクテルとか飲んでるのかと思いきや、意外と庶民的だな…