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第39章 新田 誠治の憂鬱
「お疲れ様…新歓はホント疲れるわ…今の若いやつになんて絡んだらいいか話題選びが難しい…」

「…何言っても気にするヤツはしますし、サラッとこなすヤツはこなしますよ。その辺は昔から変わりません。コッチが構えすぎてる気もしますけどね。」

「まぁ、な…」

空を仰ぎ、再びビールを一口飲んだ。 

「どうかしました?」

「え?」

「…いや、なんか心ここにあらず、っていうか。そんなに疲れました?」

「ん…疲れたは疲れたんだけど…新歓より今ウチが大変でさ…帰るのが気が重いっていうかね…」

「奥さんと喧嘩でも?」

クスクス笑いながらお湯割りを啜る。

「いいや…娘がね…所謂反抗期っていうのかな…俺のこと避けるだけならまだしも、洗濯モンまで分けろとか言うしさ…顔なんか合わせた日にゃ虫見る様な目で見るんだよ…」

苦々しく呟き、ビールを流し込む。つまみのピーナッツをガサッと取り、ボリボリ食った。
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