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第39章 新田　誠治の憂鬱

「まぁ、納得してくれてよかったな…」

「ホントに。ま、万事そんな調子ですから、嫁は大変みたいですけど、僕は起きてる娘と触れ合うのは休みの日くらいだし。娘本人より嫁の地雷を踏まないようにする方が大変なんですけどね。」

お湯割りを呑みながら、宮本さんもピーナッツを口に入れた。
意外と恐妻家なのか？いや、まぁ…育児でストレス溜まったカミさんの相手のが大変か…

「ま、そんな日々のバタバタも、子供の成長だからしょうがないと言われちゃ身も蓋もないんですけど、それでもそんな言葉で納得するしかないじゃないですか。思春期も同じだと思うんですよ。コレは…本の受け売りですけど。思春期の子供が、異性の親を敬遠するのは当然のことだって」

「いや、それは解ってるんだけどさ…」

「えぇ。皆頭では解ってる。けど、当事者になっちゃうと中々俯瞰はできないですよね…」

「出来んね…」