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第40章 芳川 翠ー挨拶ー
ご実家のお寺まではてっちゃんの車で。
私たちが通ってた高校からそう遠くない、大きなお寺だった。
裏手に当たるのか、何台か車が停まってる処にてっちゃんがポルシェを停めると、大きな竹箒で掃き掃除をしていた若いお坊さん?が近寄ってきて
「徹匠さん、お帰りなさいませ。」
と頭を下げた。お出迎え⁉︎
「ただいま。」
てっちゃんは慣れた様子で車を降りて、回り込んで助手席のドアを開けてくれる。
膝に乗せてた荷物を先に受け取ってくれて、私は車から降りた。
「お客様ですか?」
「ん。住職様には伝えてあるし、僕の客人なので案内は不要です。仕事続けてもらって結構ですよ。」
「かしこまりました。」
「翠、こっち。」
てっちゃんに手を引かれ、裏庭を通り抜ける。
「さっきのが、見習いの方?」
「うん、そう。」
建物自体は古そうだけど、どこもかしこも磨き込まれた感じで、大きくて、立派。
私はキョロキョロしてしまった。
お邪魔します、と挨拶して、玄関で靴を脱ぎ、上がってから靴を揃える。
私たちが通ってた高校からそう遠くない、大きなお寺だった。
裏手に当たるのか、何台か車が停まってる処にてっちゃんがポルシェを停めると、大きな竹箒で掃き掃除をしていた若いお坊さん?が近寄ってきて
「徹匠さん、お帰りなさいませ。」
と頭を下げた。お出迎え⁉︎
「ただいま。」
てっちゃんは慣れた様子で車を降りて、回り込んで助手席のドアを開けてくれる。
膝に乗せてた荷物を先に受け取ってくれて、私は車から降りた。
「お客様ですか?」
「ん。住職様には伝えてあるし、僕の客人なので案内は不要です。仕事続けてもらって結構ですよ。」
「かしこまりました。」
「翠、こっち。」
てっちゃんに手を引かれ、裏庭を通り抜ける。
「さっきのが、見習いの方?」
「うん、そう。」
建物自体は古そうだけど、どこもかしこも磨き込まれた感じで、大きくて、立派。
私はキョロキョロしてしまった。
お邪魔します、と挨拶して、玄関で靴を脱ぎ、上がってから靴を揃える。