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第40章 芳川 翠ー挨拶ー
「お帰りなさい、徹匠。早かったわね。」
「ただいま。」
「あ、あの!初めまして!芳川 翠と申します!」
「芳川さんね。徹匠から聞いてるわ。こちらにどうぞ。」
お母様かな?優しそうな人が出迎えてくれた。
「母さん、これ、芳川さんから手土産。」
てっちゃんが持ってくれたままだったおまんじゅうの紙袋をお母様に渡す。
「あら、お気遣いどうもありがとうございます。」
丁寧に深々とお辞儀されて、私もつられていえいえ、つまらないものですが…と頭を下げた。初めて言ったけど、こういう時って自然とつまらないものですが、って出るんだ、と自分で驚いた。
通されたのは二間続きの和室。長い座卓にふかふかのお座布団を出してくれて。
失礼します、と正座した。
てっちゃんはお家だし寛いだりするのかな?と思ったらきっちりした正座で、背筋もピンと伸びて姿勢がいい。
あ、お坊さん、なんだな、と改めて思った。
「ただいま。」
「あ、あの!初めまして!芳川 翠と申します!」
「芳川さんね。徹匠から聞いてるわ。こちらにどうぞ。」
お母様かな?優しそうな人が出迎えてくれた。
「母さん、これ、芳川さんから手土産。」
てっちゃんが持ってくれたままだったおまんじゅうの紙袋をお母様に渡す。
「あら、お気遣いどうもありがとうございます。」
丁寧に深々とお辞儀されて、私もつられていえいえ、つまらないものですが…と頭を下げた。初めて言ったけど、こういう時って自然とつまらないものですが、って出るんだ、と自分で驚いた。
通されたのは二間続きの和室。長い座卓にふかふかのお座布団を出してくれて。
失礼します、と正座した。
てっちゃんはお家だし寛いだりするのかな?と思ったらきっちりした正座で、背筋もピンと伸びて姿勢がいい。
あ、お坊さん、なんだな、と改めて思った。