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第40章 芳川 翠ー挨拶ー
お父様は驚いたように、
「高校の頃ということは…徹匠が金髪だった頃を知ってるのかな?」
「あ、は、ハイ…」
「その頃の印象はどうでした?」
「あ、あの…私は、友達も多くなかったし…クラスでも目立つ方ではなかったので…その、て、徹匠さんは…とても目立っていて…」
「怖がってたよな。」
言葉に詰まった私に、てっちゃんが助け舟を出してくれる…と思いきや、助け舟なの?これ…
「そんな徹匠とよく交際する気になったねぇ…」
「去年同窓会で再会したんだ。今は普通になってるから印象が変わったんだよ。」
「貴方、そのくらいに。お茶が冷めます。」
「あぁ、そうだね。順番に。」
お母様の穏やかだけどきっぱりとしたひと声に、お父様が居住まいを正す。
促されて頭を下げたのはお兄さんだった。
「副住職を務めさせて頂いております、兄の永匠です。翠さんは一度お会いしましたね。」
あ、ハイ、と頷く。あの時とは打って変わって真面目な感じだった。
「そうなのかい?」
お父様が驚いて隣を見た。
「高校の頃ということは…徹匠が金髪だった頃を知ってるのかな?」
「あ、は、ハイ…」
「その頃の印象はどうでした?」
「あ、あの…私は、友達も多くなかったし…クラスでも目立つ方ではなかったので…その、て、徹匠さんは…とても目立っていて…」
「怖がってたよな。」
言葉に詰まった私に、てっちゃんが助け舟を出してくれる…と思いきや、助け舟なの?これ…
「そんな徹匠とよく交際する気になったねぇ…」
「去年同窓会で再会したんだ。今は普通になってるから印象が変わったんだよ。」
「貴方、そのくらいに。お茶が冷めます。」
「あぁ、そうだね。順番に。」
お母様の穏やかだけどきっぱりとしたひと声に、お父様が居住まいを正す。
促されて頭を下げたのはお兄さんだった。
「副住職を務めさせて頂いております、兄の永匠です。翠さんは一度お会いしましたね。」
あ、ハイ、と頷く。あの時とは打って変わって真面目な感じだった。
「そうなのかい?」
お父様が驚いて隣を見た。