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第40章 芳川 翠ー挨拶ー

「もし仮に、副住職に何かあったとしたって、不肖の次男を急に跡継ぎに、なんて檀家さんが黙ってないですよ。それは考えなくてもいいと思う。僕には無理ですよ。」
「2人とも、僕が死ぬ体で話をするのはやめてくれないかな」
お兄さんが苦笑しながら割って入って、いやいやそんなつもりじゃ、とその話題はそこで終わった。
お茶と、私が持っていったなとは違うお菓子を頂いて、特に困るような追求をされることもなく、その話は終わった。
その後、てっちゃんに、広いお庭を案内して貰って、しばらくしてからお邪魔しました、と挨拶して、またてっちゃんの車で帰ることになった。
ご両親もにこやかに送り出してくれて。
車を停めた裏手に回ろうした時、
「あれ、徹ちゃんも帰るの?俺も帰るんだけど。駅まで乗せて貰われんやろか?彼女と一緒のとこお邪魔するけど、駅まで!な?」
拝むように手を合わせてきたのは、おじさんだった。
「…俺は別にいいけど…翠、いい?」
「え…えぇ…別に…構わないけど…」
「ありがとう!」
おじさんはポルシェの前に行き、えぇ車乗っとんなぁ…と呟いた。
「後ろ乗せて貰うわな。」
「はい。」
この車に乗せてもらうようになって、誰かと3人、て初めてのシチュエーションで。後部座席に人が居る、てなんか落ち着かない…
「2人とも、僕が死ぬ体で話をするのはやめてくれないかな」
お兄さんが苦笑しながら割って入って、いやいやそんなつもりじゃ、とその話題はそこで終わった。
お茶と、私が持っていったなとは違うお菓子を頂いて、特に困るような追求をされることもなく、その話は終わった。
その後、てっちゃんに、広いお庭を案内して貰って、しばらくしてからお邪魔しました、と挨拶して、またてっちゃんの車で帰ることになった。
ご両親もにこやかに送り出してくれて。
車を停めた裏手に回ろうした時、
「あれ、徹ちゃんも帰るの?俺も帰るんだけど。駅まで乗せて貰われんやろか?彼女と一緒のとこお邪魔するけど、駅まで!な?」
拝むように手を合わせてきたのは、おじさんだった。
「…俺は別にいいけど…翠、いい?」
「え…えぇ…別に…構わないけど…」
「ありがとう!」
おじさんはポルシェの前に行き、えぇ車乗っとんなぁ…と呟いた。
「後ろ乗せて貰うわな。」
「はい。」
この車に乗せてもらうようになって、誰かと3人、て初めてのシチュエーションで。後部座席に人が居る、てなんか落ち着かない…

