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第5章 井上 翔太
そんなことを考える自分に、イカンイカン、とかぶりを振る。
追求すると場所が場所だけに自制が効かなくなったら困る。
これは、きっと、シチュエーションマジック。
そうに違いない。
虚しい抵抗だと分かってはいるけれど。
なんとか場の空気変えようとするうち、俺はとても腹が減っていることに気づいた。
そういや晩メシ食べてないもんなぁ。当たり前か。
コンビニ、には今更行けない。んー、と悩んでいると、ドレッサーの卓上に、ルームサービスのメニューがあることに気づいた。
このテの場所で、何か食べるという概念がなかったから、食事が注文できるなんて知らなかった。
デリバリーピザが頼めるのか。
どうやって受け取るんだろう?と色々見ていると、玄関?というか、部屋の入り口のドアの横に、小窓があって、そこから受け取るらしかった。
なるほど。刑務所みてぇ。
て実際刑務所入ったことないからよく知らないけど。
支払いは…部屋代に加算されるシステムのようだ。
理屈がわかると、俄然ピザが食いたくなってきた。
「小鳥遊さん、俺、めっちゃ腹が減ってるんですけど、ピザ頼みません?あ、そんな気分じゃないか…えっと、頼んでもいいですか…?」
小鳥遊さんはまたプッと吹き出し、
「うん、えぇね。私もなんかお腹すいてきたわ。」
と小首を傾げて微笑んだ。
やっぱ、可愛い。
ピザとサイドメニューとドリンクを注文し、改めて椅子に座り直す。
追求すると場所が場所だけに自制が効かなくなったら困る。
これは、きっと、シチュエーションマジック。
そうに違いない。
虚しい抵抗だと分かってはいるけれど。
なんとか場の空気変えようとするうち、俺はとても腹が減っていることに気づいた。
そういや晩メシ食べてないもんなぁ。当たり前か。
コンビニ、には今更行けない。んー、と悩んでいると、ドレッサーの卓上に、ルームサービスのメニューがあることに気づいた。
このテの場所で、何か食べるという概念がなかったから、食事が注文できるなんて知らなかった。
デリバリーピザが頼めるのか。
どうやって受け取るんだろう?と色々見ていると、玄関?というか、部屋の入り口のドアの横に、小窓があって、そこから受け取るらしかった。
なるほど。刑務所みてぇ。
て実際刑務所入ったことないからよく知らないけど。
支払いは…部屋代に加算されるシステムのようだ。
理屈がわかると、俄然ピザが食いたくなってきた。
「小鳥遊さん、俺、めっちゃ腹が減ってるんですけど、ピザ頼みません?あ、そんな気分じゃないか…えっと、頼んでもいいですか…?」
小鳥遊さんはまたプッと吹き出し、
「うん、えぇね。私もなんかお腹すいてきたわ。」
と小首を傾げて微笑んだ。
やっぱ、可愛い。
ピザとサイドメニューとドリンクを注文し、改めて椅子に座り直す。