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マッサージで陥落したツンデレ美母
第2章 ラブホテル
そのモーテル式のラブホは少し脇道にそれた林間にあった。

「こ、これどうすればいいんかな」と理沙。
「空いてる車庫に入れたらそのまま部屋まで行けるんさ」
「よ、よく知ってるね」

クルマを降りて、階段をあがる。急なので手をさしのべると理沙は少し頬を赤らめた。手は少し汗ばんでいた。

ドアを開けると、田舎のモーテルにしては豪華な部屋だった。

「あら、素敵な部屋じゃない」

理沙はさっきまでのつんつんした雰囲気も吹き飛んで嬉しそうだ。

「ああ、疲れた」

と言い放つと、そのまま広いベッドのうえにごろんと仰向けに横たわる。

法事だったので本人は喪服のつもりだが、黒いワンピースはことさらにボディラインを強調し、膝丈も短めだ。

その下から伸びる黒いストッキングに包まれた美脚を無防備に投げ出されている。

「バカ息子にからかわれて余計に疲れたわ」

と口を尖らせながらも、まんざらでもなさそうな風情でもある。

明彦は黙って風呂の湯を入れる。

「お疲れさま。俺、ビールでも飲んでるから、汗でも流せば? いま風呂入れてるから」

「え、お風呂? せ、せっかくだから入らないともったいないものねえ」

理沙は妙に言い訳がましく言いながら、黒いワンピースをその場で脱いでクロワーゼットに掛にかけると、スリップ一枚になった。

ビールを呑んでいた明彦は思わずむせかえりそうになったが、理沙はそのままバスルームに消えた。
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