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うつむきピーターパン
第1章 誘惑

二人ともアパートで一人で住んでいたから大学の最寄駅まで一緒に帰った。
美咲と暗くなった住宅街を並んで歩くと、何かすっきりとした気持ちがしていい心地がする。
美咲を彼女のアパートの前まで送ると、まだ9時だし明日は日曜日だから少し話相手になってくれといった。
さすがにそれはまずいんじゃないかと思ったが、自分の返事を聞く前に美咲は歩き出してしまう。
間取りは1DKだったが、自分や真紀の部屋よりはだいぶ広い。
ところどころにピンクを取り入れた部屋の装飾は美咲の女の子らしさをより際立たせた。
自分や真紀が幾分貧相に感じられ何とも言えない気分になる。
小さめの二人がけのソファに座って美咲が入れてくれた紅茶を飲みながらしばらく二人の地元の話などをした。
いつの間にか美咲の真っ白な手が自分の太ももの上に置かれている。
部屋に充満するいい匂いにつつまれて酔いが回っていくのを感じ、それと同時に下半身が熱くなっていく。

