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***堕散る(おちる)***
第24章 step24十八段目…春
「175、176、177、177段でした。
ハルト…ありがとうございました。」

「いや、お礼とお仕置きは体でしてもらうからいいよ。」

「えっ…」

階段を上がっても庭があり、その奥に玄関が見えた。

「こんばんは〜」

「ようこそお越しいただきました。」

女将が出迎えてくれた。

「本当、ようこそって感じだったよ。エスカレーターつけたらいいのに…」

「申し訳ありません。本当にようこそお越しいただきました。
エスカレーターはないんですが、お荷物用のリフトはあるんです。
インターホンでお声かけいただければ良かったのですが…」

「あ?そうなの?
気がつかなかったよ。」

「申し訳ございません。」

「ハルト…」

ワタシはハルトの服を引っ張り引き留めた。

「ま、まずはお部屋にご案内致します。」

女将さんがカバンを持とうとすると、

「女性に持たせちゃいけない。」

と、ハルトは持ったままついていった。

「先代が趣味で始めた宿でして…
至らぬところばかりで申し訳ないです。」

「こないだテレビに出てたよ?」


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