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***堕散る(おちる)***
第24章 step24十八段目…春
「あ〜、きっと写真なんかじゃ、この美しさは撮れないんだろうな。
一緒に目に焼き付けたいから、ルリ、立って?」
抱かれた肩から手が離れ、ワタシの手を取り立たされる。
星明かりでうっすら居るとわかるハルトの顔を覗きこむようにして立っていた。
「あ〜本当に綺麗だ。」
ハルトがすくっと立って、ワタシを抱き締める。
そして、優しく、珍しく触れるだけのキスが降ってきた。
「いつまで見ても見飽きないなぁ。」
ハルトがワタシの体をくるりと反転させ、ワタシも空を見上げる。
その頭にコツンと顎を乗せられ、後ろから優しく抱き締められた。
星の輝きとハルトの温もりが記憶に焼き付いた。
「そろそろ冷えるし戻ろうか、ルリはこのまま空を見て歩いていいよ。」
手を繋がれ誘導される。
ワタシは着いて行くだけでずっと星を見つめていた。
「こんな綺麗な夜なら、毎日あってもいいな。」
車に乗る直前、ハルトがポツリと言った。
毎日見たいでなく、夜が毎日来てもいい。
それは、終わりのない地獄の日々の夜が毎日訪れるのを恐れていたのだろうか。
今も、まだ夜が恐いのだろうか。
一緒に目に焼き付けたいから、ルリ、立って?」
抱かれた肩から手が離れ、ワタシの手を取り立たされる。
星明かりでうっすら居るとわかるハルトの顔を覗きこむようにして立っていた。
「あ〜本当に綺麗だ。」
ハルトがすくっと立って、ワタシを抱き締める。
そして、優しく、珍しく触れるだけのキスが降ってきた。
「いつまで見ても見飽きないなぁ。」
ハルトがワタシの体をくるりと反転させ、ワタシも空を見上げる。
その頭にコツンと顎を乗せられ、後ろから優しく抱き締められた。
星の輝きとハルトの温もりが記憶に焼き付いた。
「そろそろ冷えるし戻ろうか、ルリはこのまま空を見て歩いていいよ。」
手を繋がれ誘導される。
ワタシは着いて行くだけでずっと星を見つめていた。
「こんな綺麗な夜なら、毎日あってもいいな。」
車に乗る直前、ハルトがポツリと言った。
毎日見たいでなく、夜が毎日来てもいい。
それは、終わりのない地獄の日々の夜が毎日訪れるのを恐れていたのだろうか。
今も、まだ夜が恐いのだろうか。