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***堕散る(おちる)***
第3章 step3初めの一歩
タイで半分隠れていた、飾りだけの胸ポケットを指差して言う。

なんだ…良かった。

思う間もなく、男の指がポケットに入り、中身を探る。

「っ」

布越しにワタシの胸に触れる。
体は硬直して動かない。

男の顔が近い。

「まだ、検査始まったばっかだよ。」

笑いながら続けて

「ブラ外して?服は脱がなくていいから。」

「え…」

「女性って隠すとこ、いっぱいあるから面倒なんだよね…」

さすがにそれはできない。

ガチャリ…

また手錠は後ろ手にされる。
一瞬だった。

「恥ずかしいよね」

クイッとロープを引かれ、仰け反る間に、男の手は、セーラーの中のブラのホックを外していた。

そのまま男の手は前に回り、ブラの内側を探る…
だけど指の関節がワタシの胸に当たってくる。

ワタシは訳がわからず、目を閉じてしまった。

ブラの表側を探る。

「あれ?

なんかある?」

ヤワヤワとブラの上から両手で探る男の指。

男は後ろからワタシを包むように立ち、
気付いたら、セーラーの前がたくしあげられ、
ワタシの肩に乗せた男の顎との間に挟まれている。


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