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***堕散る(おちる)***
第3章 step3初めの一歩

「違う…
ルリちゃんて感じやすいの?
こんなに硬くしちゃって…

クスッ、

なんか隠してるかと思ったよ。」

男はヤワヤワと探るのをやめて、ブラの上からキュウと突起を摘まむ。

「違います。や、やめてください。」

明らかに検査でない指の動き…

キュウキュウ摘ままれた突起を離した指が、グニグニとそれを押し潰す。

「あぅ…ぃや」

変な声がでてしまう。

「なんだ感じちゃっても良かったのに
立ってばかりで疲れたでしょ。」

何の気遣い?

男は椅子を引き寄せアタシを無理やり座らせる。

摘まれてビリっと走る刺激に乱れた息を、男にバレないように整えた。

「ルリちゃん口開けて?」

男は笑みを浮かべて言う。
次は何なの?
恐怖を覚える。

「また言うこと聞いてくれないんだ。」

ガクン…

額に男の手が乗りワタシの顔は天井を見ている。
もう片方の手で顎を引かれ、嫌でもワタシは口を開けることになる。

男は椅子ごとワタシに跨がり屈みこんで、ワタシの顔を…正確には口内を覗く。

「指噛んだらタダじゃ済まされないよ」

凄んだ男の声とは裏腹に、長い睫毛の影から優しい瞳がうかがえる。
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