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***堕散る(おちる)***
第26章 step26 二十段目…孵化
着たままや、お風呂あがりにと違いじっくり見られて脱がされるのは久しぶりで恥ずかしい。

ハルトは、もったいぶってプレゼントの包みを開けるように、ゆっくりと開いていく。

あまりの恥ずかしさに、視線を反らすと割れた腹筋から繋がる胸板に目がいった。

ハルトの視線が、開いたブラウスの間をさまよっているのを感じながら、合わさないように胸板から顎までを往復する。

「ルリ…」

呼ばれて視線を合わせれば、

「かくれんぼは終わりだ。全く隠れてないがな…」

ハルトの顔が近づき、唇が触れる。

「隠れた罰で目を閉じてはいけない。」

離れた唇から漏れたのは、吐息でなく命令だった。

チュッ…チュッ…

至近距離から何度も角度を変えて落とされる口づけ、
それに目を開けたまま応えることほど恥ずかしいものはなかった。




久々に抱いてやるというのに視線を反らすルリ、
罰と言って、目を閉じることを禁じれば戸惑い、
口づけする度に瞳が揺れ、
欲にほだされて瞳が溶けたように惚けていく。

やはり、ルリをいたぶるのは容易く、判りやすい反応に楽しまされた。


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