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***堕散る(おちる)***
第26章 step26 二十段目…孵化
「さて、ワタシたちのご飯も出来ましたよ。といっても簡単なうどんですが。」

「おっ、うまそうだな。いただきます。」

ピイ…

「そうだ、ぴよちゃん、食べる前にはいただきますだ。」

ピイ…

だんだん会話が成立している気になってきたが、ワタシが「いただきます。」と言っても、ぴよちゃんは鳴かない。

「ぴよちゃんもうどんつゆ飲むか?」

ピイ…

「ハルト、ぴよちゃんには塩分強いかもしれないですよ。お水の方が…」

「そっか、ぴよちゃんにはこれだ。」

ピイ…

水入れを置かれてぴよちゃんは騙されて水を飲んでいた。

やはりピイピイ鳴きながら食べている。

ハルトが手を出さなかったので、テーブルに乗って食べていたけど、しっかりハルトに向かい合う位置にいて、ハルトが食べる様子を見ながら食べていた。

自分がひよこだと思ってないのか、ハルトを鳥だと思っているのか、
いずれにしても親子に間違いないようだった。

ぴよちゃんは先に食べ終えたけど、ハルトを見ている。

ハルトが新しい入れ物をテーブルに乗せた。

「ぴよちゃん、これがお前のトイレだ。ちゃんとここでしろ。」

ピイ…


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