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***堕散る(おちる)***
第27章 step27 二十一段目…初夏

「ところでルリ、そろそろ進路の話をしないといけないんじゃないか?」

そう、なんとなく言いづらくて、母も同じように切り出し難そうにして延ばし延ばしになっていたけど、2週間後には先生との進路面談がある。

「はい、そろそろ話さないとならないです。」

母の都合を聞いて、金曜か週末にハルトが家に来てくれることになった。

母と話して金曜の夜と決まる。

母にはハルトのことは働きたい会社の採用担当と言ってあった。
まだハルトとの関係は話せていなかった。


「ねぇ、どんな会社なの?」

「どんな仕事をするの?」

「家に来てもらうのでいいのかしら?」

母の質問責めに何一つ答えられなくて、ハルトに電話する。

「俺と会うだけだから、お母さんのしたいようでいいよ。」

母は、じっくり話が聞きたいからと自宅で夕飯を一緒にしながら話すことになった。

ハルトと電話を終えてからも、出前をとるか、手料理などで構わないのか…

次々と悩んでいた。

そして、ハルトと一緒に帰ってくるという段取りになった。


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