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***堕散る(おちる)***
第28章 step28 二十二段目…夏休み…入社試験
どうして…どうして、足りないのぉ…
訳がわからなくなりワタシは泣き始めた。
「お兄ちゃん…お人形さん壊れちゃうよ。
助けてあげて?」
「グスッ…グスッ…」
もう1人は泣き始める。
ああぅっ…助けて…もっと満たして…いっぱいにして…
「いいの?満たして、あなたの空いているところ、これで満たしていいの?」
お兄ちゃんが、不似合いな凶器の根元を握り、ワタシに揺すってみせてくる。
ああ、きっとsexすれば満たされるのかも…
そうでなきゃ、終わりがないもの…
お兄ちゃんがワタシの手足等の拘束を外していく。
「お兄ちゃん、取っちゃだめって、『あの人』との約束だよ。」
「そうだよ。さっきも取っちゃったけど、お人形さんは取っちゃだめだよ。」
「お前たち、望みを叶えてあげなきゃいけないのと、してはいけない約束と、
あの人はどっちを大事にすればいいかは、言ってなかった。
だから、望みを叶えてあげれば、取っちゃってもいいんだよ。」
「本当に?」
「大丈夫?お兄ちゃん。」
天使たちの意味不明な会話も『あの人』も、どうでもいい。
ワタシはお兄ちゃんに抱きついた。