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第29章 step29 二十三段目…再びの秋…実りのとき

｢ルリ、俺のを握って、ルリからキスして…｣

ハルトから色々とねだられることは最近なかった。

胸から顔を離して言われる場所を見ると、もうお腹に着くほど反り返っていて、鈴口から蜜を溢れさせていた。

自分からキスするのはいつまで経っても恥ずかしい。
それなのに、ハルトはじっとワタシの顔を見る。

｢ハルト…目を瞑って？｣

｢嫌だ。ルリを見たいから…｣

え…

ワタシの後頭部を掴み、ほんの五センチの距離まで引き寄せられる。

ワタシはそっとハルトの唇に唇を重ねた。

｢ルリの方が目を瞑っちゃ、ルリの瞳がエロくなるのが見れないじゃん。｣

ああ…いつものハルトだ。

安心してまた顔を近づけると、しっかりと頭を押さえられて深く口づけされる。

言われて開けるようにしていた目が気持ち良くなって閉じてしまう。

｢ルリ、俺のを握って…｣

口づけの合間に耳元で囁かれ、ﾋﾞｸﾘと反応した体を抱き締められて、手をハルトに誘導された。

手のひらが触れると熱い茎がﾋﾞｸﾝと震えて手に吸い付いてくる。

熱さに驚いて一度離した手でハルトを握った。

｢ああ…ルリの手、めっちゃ気持ちいい。｣

素直な感想が嬉しかった。