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***堕散る(おちる)***
第29章 step29 二十三段目…再びの秋…実りのとき
口づけされながら、手は懸命にハルトの形を辿った。
利き手でないほうで触れてしまい、今更代えられないから、痛くしないように注意深く上下させる。
ハルトも口づけの合間に切ない吐息を漏らす。感じてくれていることが嬉しくて更に注意深く愛撫する。
ハルトの手も合間にワタシの胸を愛撫してきて、
ワタシは握っているものが欲しくて堪らなくなる。
っは…ハルト…もぅ…欲しいっ…
素直に訴えれば、満足気にハルトが笑い、
「自分から挿れてみて…」
耳元で囁かれた。
奪うように迫ってきたハルトが、自分から挿れるように言う。
欲しがってるワタシを見たいのだと思う。
本当に欲しい…
ワタシは素直にハルトの肩に手を置いて跨がり、腰を落としていった。
ヌルッ…
ハルトの切っ先が触れて、自分がどれだけ濡らしているかがわかる。
「何これ…触れなくても準備万端だね。」
余裕が出て意地悪を言うハルトに、悔しいけど告白する。
「だってハルトが欲しかったんだもの…っうぅ…」
言いながら腰を落とせば、ワタシの蠢く空洞がハルトで満たされていった。
「っ…くっ…どこでそういう煽り方覚えるんだ?」