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***堕散る(おちる)***
第30章 step30 二十四段目…入社式…1階
ハルトがおやっさんと呼ぶおじさま、そしておじさまの息子、あと、リサさんのショーをした店にいた人、それに天使の三つ子たち、他にも何人かが並んで座っていた。
ハルトはその人たちとワタシとを見ながらマイクを持つ。
「皆様、新入社員の歓迎のためにわざわざお越し頂き、ありがとうございます。
昨年度も数種類の店舗を20店舗、オープンさせることができ、従業員も実質100名増員することが出来ました。
ひとえに役員の皆様のおかげです。
そして今年度は一年ぶりに、高級派遣型の正社員を迎えて、さらに事業を拡大させる計画があります。
今年こそはその事業が安定していくよう、お力添えを頂きたいと思います。」
高級派遣型の事業って、何?
ワタシがその仕事に就くの?
「社名のSXEは、その名のとおり、性産業におけるより優れたサービスを提供するために、私、Xが立ち上げたものです。
今年度事業は一昨年ぶりに高級派遣業に力を入れて成功を納めたいと考えております。」
せいさんぎょう…性産業?
「ルリ、入社おめでとう。」
ハルトがワタシに話しかける。