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***堕散る(おちる)***
第30章 step30 二十四段目…入社式…1階
その部屋に入ると、天井から電車の吊革がぶら下がっていた。
「ルリちゃんは電車通勤はしないから、まず、通勤体験研修からしましょうか。」
声を掛けてきた男に引っ張られて、吊革を握らされた。
そして、ワタシを取り囲むように4人の男が立つ。
他の役員がその周りに椅子を持ってきて座る。
ハルトは少し離れたところにあるひじ掛け付の大きな椅子に深々と腰掛け、椅子をゆらゆら回しながら見ていた。
「満員電車の臨場感はないなぁ〜、でもいっかぁ、早速始めてや。お手並み拝見ってところやな。」
おじさまが後ろで話していた。
「ハルト…」
「ん?研修だから、しっかり受けなさい。」
ハルトが真顔で言った。
それが合図だったのか、後ろに立つ男たちの手が、ワタシの腰を支え、いやらしく這い回りながらお尻に降りてきた。
痴漢…痴漢される研修?
考える間もなくスカートがたくしあげられていく。
「ふふっ、タイトスカートだと制服より、すぐに捲れあがっちゃうね。」
「いや、」
ワタシは男たちから離れようと左右に手を広げた。
「ルリちゃん、学習能力ないんじゃない?」