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***堕散る(おちる)***
第30章 step30 二十四段目…入社式…1階
「ルリちゃん、俺のことは覚えてっかなぁ〜。」
「………はい…リサさんとサナエさんのショーがあったお店にいました。」
「おっ、覚えててくれたんだ。」
覚えている。ワタシが隣のお客の服を汚した時、飛んできて弁償すると言った人。
そして入口でハルトに小突かれた人。
あの時、この人はハルトを『オーナー』と呼ぼうとして小突かれたんだ。
あそこ自体がハルトの店だったんだ。
「あの時からルリちゃんエロかったよねぇ。俺楽しみにしてたよ。」
その人は笑いながらベッドの下から何かを出した。
ひっ…
「なんだかわかるよねぇ。あのショーのシナリオや小道具は俺が考えたんだ。
ルリちゃん羨ましそうにこれ見てたよねぇ。」
出されたのは全面鏡で出来た箱だった。
今日はそれより大きな鏡が床に敷かれている。
リサさんが乗ってドレスを切られ、サナエさんや黒人に貫かれた台だ。
「今、リサがどうしてるか知ってる?」
ワタシは首を横に振る。
「月に1、2回ショーをこなして、週に1度はサディスティックな男性客を取って、サナエと楽しく暮らしてるよ。男性恐怖症もだいぶ良くなったらしいよ。」