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***堕散る(おちる)***
第30章 step30 二十四段目…入社式…1階

ん…ぴよちゃんか…


背中を擽るように撫でられて目覚めたが、ルリではなかった。

ぴよちゃんが、俺からルリに飛び移り嘴で突っついている。

ん…

覚醒したルリをしっかり抱き締めてやった。

「っは…ハルト……じゃない…

ハルト…なんて呼べばいいんですか…」

ルリが歓迎パーティーの間に考えていたことはそれか?

「今まで通りハルトでいいよ。
俺には名がない。そして今まで使ってきた全てが俺の名だ。

ルリにとっては俺はハルトだ。」

「………ハルト…」

ルリを組伏せると視線が泳ぐ。迷う隙など与えない。俺はルリの額を撫でてキスしていく。

俺のモノだ。許可など得ない。

ん…ハルト?

ルリが何か言おうとしたが、無視して深い口づけをして塞ぐ。
体で判ればいい、俺でないと満たされないのだと…

コォッ…

ベッドから降りてぴよちゃんをゲージに入れ餌をやる。ここには一番大きなゲージを置いてある。

振り向くとルリは起き上がってベッドの上に正座していた。

ベッドに戻り上に立つと、ルリが近づいてくる。
無言でその前に立てば、俺の太ももに手を添えて、
舌を伸ばして太ももから舐めてくる。


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