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***堕散る(おちる)***
第30章 step30 二十四段目…入社式…1階
「ハルト、何かお伽噺しましょうか?」
「いや、いい。すぐに寝そうだから…」
ルリを抱き締めて背中を撫でると案の定ルリの方が先に寝た。
そして追いかけるように俺も意識がなくなった。
1時間もせずに目が覚めたがルリは熟睡していた。
色々と疲れただろうから当たり前だ。
ルリが離れて寝ていたので布団を掛けてそっと抜け出た。
『今日は終了、また追って連絡する。』
待機している役員たちにメールで連絡した。
了解の意を返すメールが来たが、おやっさんだけは要らない一言がついていた。
『やっぱり、ルリちゃんには入れこみ過ぎやないか〜?
大事にし過ぎて足元すくわれんなよぉ』
チッ…
思わず舌打ちした。
確かにルリにはぬるいかもしれない。
でもそれは壊して商品にならなくなってしまったら元も子もないから…
研修の目的、色んな男に抱かれる抵抗を無くすこと、
そして販売でなく派遣にするためには、俺の元に帰らないとだめなことを体に刻むこと…
そのための3日間だから…
ルリは自分が汚れていると感じ、食事や飲み物を拒否していた。