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***堕散る(おちる)***
第31章 step31 二十五段目…B1階 初仕事

落ちるのは仕方ないとして、ルリが墜ちることはないと考えていた。

会社に戻ってから各部署の今年度の業務目標を立てさせたり、新規スタッフの募集などの仕事をして、ぴよちゃんの世話をする。

環境の変化からかぴよちゃんの元気がないように感じた。

「お前もルリがいないと寂しいんだよな。」

コォッ…

それからぴよちゃんに晩酌の伴をさせ、酒を飲んだが眠くならない。

結局ぴよちゃんが先に寝てしまい、俺もベッドに入ったが、眠れずに起きては酒を飲み、横になってはまた起きてと、朝まで眠れずにいた。

コォッ…コォ…コォッ…

けたたましいぴよちゃんの鳴き声で目覚めた。
とうとうソファーでうたた寝してしまったらしい。

「おはよう、ぴよちゃん、腹が減ったか?」

ぴよちゃんが巣箱に乗るようにして座っていた。
デスクの上に登ったらしく、上にあった書類で山盛りの巣材を作り腰を下ろしていた。

「やったなお前。」

餌箱を置いても巣材から離れない。

「なんだ、ハンストか?」

ぴよちゃんの側に置いてやっても食べなかった。

たまにプルプル震えて様子が変だ。

「ぴよちゃん…」

コォッ…


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