この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
***堕散る(おちる)***
第31章 step31 二十五段目…B1階 初仕事
「さあ、座って。もう食事の用意ができている。」
テーブルには、もう銀のドームが並んでいた。
慌ててテーブルに行くと、王様が立ち上がりワタシの椅子を引いてくれる。
「あ、ありがとうございます。でも、こんなことしていただかなくても、申し訳ありません。」
「なんで?」
「ワタシは契約でお仕えするように、あなたに従うように言われています。そんなワタシがあなたに色々していただくわけにはいきません。」
王様が後ろからポンポンとワタシの肩を叩く。
そして、
「俺は、レディーファーストを心掛けるのが礼儀だとしつけられている。
じゃあ命令しよう。
俺と君とは対等だ。
下手な気遣いは無用だ。
対等に接しろ。それが命令だ。」
「わ、わかりました。」
「なら、よい。」
王様が自分の席に戻られた。
「さて、いただきます。」
「いただきます。」
朝から凄いボリュームの食事だった。さすがにテーブルに乗っているのがすべてのようだけど。
スープに前菜、魚料理に、肉料理は厚切りのベーコンに目玉焼き、じゃがいも料理が添えられていた。