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***堕散る(おちる)***
第3章 step3初めの一歩
「あっ、ゴメンな。」
気づかれた?
額にあった男の手が頬に伝う涙を拭う。
あぁ最悪…
「この体勢辛いよな。気づかなくてゴメンな。俺泣かすまで検査しちゃったかぁ。」
男はどうやら、上を向いてるせいで流れた生理的な涙と思ったらしくワタシはほっとした。
「でも悪いけどまた立って。」
そう言いながら口内から抜いた指をペロッと舐めた。
その光景をボヤけながら見ていた。
「ルリ、なんだかトロンとして大丈夫?さっきも指に舌を絡めてたよ?」
「違います…」
でもワタシもだんだん自棄になっていた。
そして言われるままに立ち上がる。
男は、またワタシの後ろに立つ。
「スカートのポケットチェックさせてね。」
なんだ…そんなことか、
と思うおかしなワタシが居た。
男がポケットに手を入れる。
反対の手はワタシの胸の辺りに回される。
ゴソゴソとポケットを探る指が太ももを擦る。
恐怖は消えて変な感覚が走る。
男が耳許で話しかけるから、首筋に息がかかる。
「ルリ、この中も検査するよ。」
男の手はまたも、いつの間にかスカートの中に入っていて太ももの内側を撫でていた。