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***堕散る(おちる)***
第31章 step31 二十五段目…B1階 初仕事
そうしたら、何故、ワタシの状態に気づいてくれないの…
それが仕組まれたこととも気づかずワタシは欲に駈られていった。
部屋に戻り本を見ていても、考えるのはsexのことばかり…
そのくせ、自分からは言い出せずに悶々としていた。
コンコン…
「夕食の支度が整いました。」
ああ、食事の時間…
食事そのものの楽しみより、何かしていれば気が紛れると思っていた。
ここの生活は暇すぎる。
メイドのことを思い出す。沢山の男性に好きなように抱かれていた。
ここに来る前の自分と比べる。
研修と称して役員たちに抱かれ続けたことを…
王様が彼女のことを大丈夫というように、ワタシも、何も考えることなく役員たちを受け入れていった。
何故、ハルトがこんなことをしたのか、それすら考える余裕もなく三日間が終わった。
ハルトにしてみれば、sexは呼吸のように生活に当たり前のもの、それを誰としようが構わない、それを仕事にして生きる。
結局、ハルトは母親と同じことをしているのだ。しかも人の身体を使って…
でも、ワタシにもハルトやその母親を責めることは出来ない。