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***堕散る(おちる)***
第31章 step31 二十五段目…B1階 初仕事
こうしてもう1ゲームしたが、ワタシの意識はずっと王様の中心にあった。

「このままお風呂とサウナに入ろうか…」

王様が近くに来て話すだけで意識していた。

変に期待をしていたけれど、もちろん何もなくお風呂に入り、サウナに入った。

「俺はもう少しサウナにいるから、入浴を済ませるといい。裸で泳ぐと気持ちいいぞ。」

勧められた通りに大浴場でお風呂を済ませる。湯船にも浸かり、裸で少し泳いでみた。

ぬるいお湯に肌を撫でられる感覚は不思議で、恥ずかしく思った。
就寝用の踝丈の服を着て、ミストサウナをノックすると王様が出てくる。

タオルで水滴を拭う姿にドキッとした。

「今日もワインを楽しみたい。またつまみを用意してもらえるかな?」

「はい。」

僅かだけど王様にお返しできるチャンス。ワタシはウキウキして部屋に戻った。

キッチンの冷蔵庫を見ると、プチトマトやルッコラ、西洋レタス、バケットなどつまみの材料になる食材が増えていた。

王様が厨房に注文したのだろうか、楽しくなってカナッペなどひと手間加えたオードブルを盛り付けていった。

『トマトは縦割りと横割りどっちが美人?』

ハルトを思い出した。
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