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***堕散る(おちる)***
第31章 step31 二十五段目…B1階 初仕事
大皿を取り上げ、ペーパーナプキンでそれを拭いて、また床に戻される。
そして水差しから水が注がれた。
「喉が渇いただろう。飲みなさい。」
確かにスープだけで喉が渇いていた。
ワタシはピチャピチャと舐めたが、足りなくなり、水に口を着けて啜った。
執事長と婦長は、王様の給仕をしながら、王様がペットを可愛がる様子を微笑ましく見届けているといった感じだった。
そして王様の食事が終わる。
ワタシはまたチェーンで引かれてソファーの前に座らされた。
「可愛いなぁ。」
王様には本当にワタシがペットに見えるようで、頭を抱えて抱き締められ頬擦りをされる。
そして可愛いくて堪らないといった感じでキスされた。
自分の欲望だけで行動すると思っていたので、王様にキスされるとは思ってなかった。
啄むように角度を変えて何度もキスされる。
それは恋人とのような、人として扱われていると感じられて、嬉しくなった。
こうやって、簡単に王様に懐柔されているとは思わずに、
唇から侵入する舌に舌を絡めて返していた。
そして執事長たちが片付けて部屋をさるまで、口づけを楽しんで戯れていた。