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***堕散る(おちる)***
第8章 step8二段目…視覚
ワタシはまた早く出かける。
勉強熱心すぎると母が気味悪がっていた。
お母さんごめんね…ハルトに会いにいくとは言えないもの…
約束をしていたので、
家をでたらメールを入れる。
ハルトから「了解」だけの返信、大人のハルトにどんな文面にするか…
結局、ワタシがあっさりした文面で送ったのだけど、
まさか2文字の返事とは…
でもハルトらしい。
だいぶ早く出た、通勤時間帯で電車は混んでいた。
少し遠い吊革に掴まってなんとか立っていた。
しばらくしてさらに混んでいく。ワタシの視界はスーツ姿の紺一色だ。
ガタン、電車が揺れる度にお尻がやけに後ろの人に触れる。気のせいかな…
ガタン、大きく揺れたときお尻に男の手が触れる。
満員だし、、
でも次に反対に揺れても手は離れない。
ただ当たっているだけかも知れないし…
前に逃げようにも動けない。当たっているのは手の甲のようで、はっきり痴漢とも言い切れない。
手の甲が上下左右に動き出す。
痴漢だ…
ワタシが確信した時には、
手は素早くスカートの中に来て、
ショーツをずり上げ、
剥き出しにされたお尻を手のひらで撫でていた。