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***堕散る(おちる)***
第32章 step32 二十六段目 B2階 犬になる
結局、夕食まで寝てしまい、執事のノックで目覚める。
食卓の仕度が整うまで、ユキを寝かせておいた。
婦長は仕度を済ませ退室する。
「ユキ、ご飯だよ。」
起き上がり何か言おうとしたが、ハッとして口をつぐみベッドから降りていった。
テーブルの横の床にユキの皿を置くと、ワンと鳴いてから食べ始める。
犬の生活が定着していっているように見えた。
ユキの料理は一口サイズにカットされているので、スムーズに食事が終わる。
それでも口の周りについたソースを拭ってやり、皿に水を注ぐ。
文句も言わずに食事を終えてワンと鳴いた。
食後はソファーでしばらく本の続きを見てまったりと過ごす。
「ユキ、サウナに行くよ。」
ユキはソファーを降りて歩き出す。サウナには入りたいのか…
ドアを開けて2階に向かった。
椅子にバスタオルを敷くとそこに上り、『伏せ』のポーズをとるユキ。
「ユキ、テレビのほうに向かってお座りのポーズだ。」
恥ずかしそうにしながらお尻をつけて脚を開いた。
敢えて覗いたりはせずにテレビのスイッチをつけた。