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***堕散る(おちる)***
第32章 step32 二十六段目 B2階 犬になる
ルリは右京に言われるままに右京を迎えながら達したようだ。
『ああ、凄く気持ちいいっ…』
『と、いうわけで…これからたっぷり仕込んでいくから…
何か喋るか?』
俺がルリを責めてはいけない。
何か声を掛けなければ…
「ルリ…」
…俺のところに帰ってくればいいんだよ。
続きを言う前に通話が途絶えていた。
ちくしょう…
俺は携帯を投げつけ、残っていたグラスの酒を一気に煽った。
大丈夫、ルリは帰ってくる。
根拠もない言葉を、伝えたい言葉を…放って背もたれに身を沈めた。
ぴよちゃんの鳴き声で目覚め、毎日産む卵を回収する。
1日が始まる。
ぴょちゃんに話し掛けた。
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「きゃあ…オーナー、視察ですか?」
「No.1に話がある。」
俺はその晩、クラブEXに赴いた。
「ようこそ、クラブEXへ」
女はニコリと笑い俺を奥の個室へ案内する。
見透かしたような瞳が、『来ると思ってたわ。』と語っていた。
ああ、やっぱり来なけりゃよかったな…
気が重くなったが後をついていく。