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***堕散る(おちる)***
第32章 step32 二十六段目 B2階 犬になる

ルリは右京に言われるままに右京を迎えながら達したようだ。

『ああ、凄く気持ちいいっ…』
『と、いうわけで…これからたっぷり仕込んでいくから…

何か喋るか?』

俺がルリを責めてはいけない。
何か声を掛けなければ…


「ルリ…」

…俺のところに帰ってくればいいんだよ。

続きを言う前に通話が途絶えていた。


ちくしょう…

俺は携帯を投げつけ、残っていたグラスの酒を一気に煽った。

大丈夫、ルリは帰ってくる。
根拠もない言葉を、伝えたい言葉を…放って背もたれに身を沈めた。



ぴよちゃんの鳴き声で目覚め、毎日産む卵を回収する。

1日が始まる。

ぴょちゃんに話し掛けた。


***************************

「きゃあ…オーナー、視察ですか?」

「No.1に話がある。」

俺はその晩、クラブEXに赴いた。

「ようこそ、クラブEXへ」

女はニコリと笑い俺を奥の個室へ案内する。

見透かしたような瞳が、『来ると思ってたわ。』と語っていた。

ああ、やっぱり来なけりゃよかったな…

気が重くなったが後をついていく。


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