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***堕散る(おちる)***
第8章 step8二段目…視覚
えっ…
男がワタシの手首を離し
スカートを元に戻す。
えっ…
駅に着き、どっと人が降りる
ワタシは押されるようにして電車を降りる…
男がワタシの肩を掴む…
振り向くと、それはハルトだった。
えっ…何が起きているのかわからない…
痴漢がハルト?
「おはようルリ…朝から濡らしていやらしいね…」
囁かれる…
力が抜ける…
ハルトが腕を引っ張る。
ハルトに連れられて、ホームの空いてる方にいく。
「おはようルリ。」
「おはようございます…
ハルトだったの?」
「そうだよ。」
そうだよじゃない…どれだけ怖かったか…
酷い悪戯だ…
「ルリいつ気づいたの?」
「ルリって呼ばれて…」
ハルトが耳許で囁く。
「じゃあ、俺の手だってわからなかったんだ
それに知らない男に触られて濡らしてたってこと?
お仕置きだね…」
なんでそうなるの…
「怖かったんだから…」
「ごめん…
早く仕事場いこっか。」
ワタシとハルトの関係はおかしい…
とんでもない悪戯をするハルトも…
戻るならこの時だったのだ
でも、ワタシはハルトについて行った。