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***堕散る(おちる)***
第8章 step8二段目…視覚

ハルトは愛や心がわからないから、アタシを試して、自分への忠誠を確認する。

でも、きっと、いつか愛がわかる。

そう思いながらも…


ワタシがハルトを愛してるのは、何故?

ハルトが自分に振り向くだろうという自己満足…

ハルトがくれる快感…

ただ寂しいから…


わからない。


でも離れられないのだ。

離れていくことができないのだ。


ハルトを欲しているのは心か体か…とにかくハルトが欲しい…


鉄扉の前にきた。

「ルリ、一緒に入るのマズイから、俺が入って5分したら黙って入って来てね。」

「わかりました。」

ハルトが中に入る。


鉄扉が閉まるとき、

「頑張ってね。」



何を?



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