この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
***堕散る(おちる)***
第32章 step32 二十六段目 B2階 犬になる

今日は庭で過ごすように言われる。
このところ、王様はワタシを試しては罰せられる。

もしかしたら、今日も?
ワタシは庭で静かに過ごしていた。

今日は誰もワタシを構わない。やはり何か試しているのだろうか。

わからないので毛布に潜り込み寝てしまった。


……いい匂い…ご飯だ。

目覚めるといつものワタシのお皿が置かれていた。

食べなきゃ。

口に填められていたものも外されている。
お腹が空いたからもあるけど、いつ、罰で食事を抜かれるかわからないから食べる。

美味しい…
だからもっと食べる。

食べ終えて気づく。
今日は水を注いでくれる王様がいない。
喉が渇いた。

お皿を下げに来た人が、丸い玉をワタシの口に入れる。

喉が渇いた。

唸ったり吠えたりしたけど水が欲しいということは伝わらず、その人は去っていった。

喉が渇いた。

動き回ると余計に渇くので、毛布に潜って踞っていた。


「おや、お客人は今日は庭で過ごすんだな。」

声がする方を見ると、腰の曲がった老人がいた。

「旦那さまに捨てられたのか…」

老人が恐ろしいことを言う。ワタシは一気に不安になった。


/1776ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ