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***堕散る(おちる)***
第32章 step32 二十六段目 B2階 犬になる
薬を飲ませてやると申し訳なさそうにするユキ。
「熱が出てるんだ。しっかり寝て直さないと。」
横にならせて頭を撫でてやるとしばらくして寝付く。
治療の為にも、調教の為にも、何も考えさせずに寝かせてやった。
熟睡するのを待ち、自分の食事を済ませ、風呂も済ませてベッドに入る。
そばにいてすぐに世話できる体制をとった。
ンン…ゥオン…オオッ…
夢を見ているのかうなされて吠える。
氷嚢を取り換え、寝ぼけるユキに水を飲ませた。
起きることなく落ち着いて眠り始める。
夜になって熱が上がっていくようだ。
うなされても言葉を発しないユキに調教が上手くいっている手応えを感じ、喜んでいた。
薬を与えているのに上がる熱、もう内面から出ているものだから抑えようがない。
氷嚢を換え、汗を拭くしか出来ることはなかった。
ふぅぅ…ふぅぅ…
吐く度に辛そうな呼吸、敢えて起こして水を飲ませようかと迷っていた時だった。
ふぅぅ…ふぅぅ…はぅぅ…ハルゥ…ハルゥ…
明らかにアイツを呼ぶユキ。名もないアイツが女にだけ名乗った仮の名を、こんな時にユキは呼ぶ。
俺の名は教えてないから仕方ないのか…
「熱が出てるんだ。しっかり寝て直さないと。」
横にならせて頭を撫でてやるとしばらくして寝付く。
治療の為にも、調教の為にも、何も考えさせずに寝かせてやった。
熟睡するのを待ち、自分の食事を済ませ、風呂も済ませてベッドに入る。
そばにいてすぐに世話できる体制をとった。
ンン…ゥオン…オオッ…
夢を見ているのかうなされて吠える。
氷嚢を取り換え、寝ぼけるユキに水を飲ませた。
起きることなく落ち着いて眠り始める。
夜になって熱が上がっていくようだ。
うなされても言葉を発しないユキに調教が上手くいっている手応えを感じ、喜んでいた。
薬を与えているのに上がる熱、もう内面から出ているものだから抑えようがない。
氷嚢を換え、汗を拭くしか出来ることはなかった。
ふぅぅ…ふぅぅ…
吐く度に辛そうな呼吸、敢えて起こして水を飲ませようかと迷っていた時だった。
ふぅぅ…ふぅぅ…はぅぅ…ハルゥ…ハルゥ…
明らかにアイツを呼ぶユキ。名もないアイツが女にだけ名乗った仮の名を、こんな時にユキは呼ぶ。
俺の名は教えてないから仕方ないのか…