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***堕散る(おちる)***
第34章 step34 二十八段目 B4階 約束の日

だが、ずっと四つん這いで歩いているからか、膝から下が他よりも細い。使わないから筋肉が落ちて萎えているのだ。

立ち上がって失禁したルリ。足裏と手指が性感帯だと言っていたが、萎えた足に負担が掛かりすぎるのではないか、
だから抱き上げて連れて行った。

ルリは俺の首に手を回してしがみつくが、顔は伏せて恥ずかしがっている。

前と変わらない。
そんな部分を見つけて欲情した。


「ルリ、大事な話だよ。」

横抱きのまま膝に置いて目を合わせて話す。

「俺の話すことがわからない時は、すぐに『ワンワン』と言って?」

ワン…

「これから大変かもしれないがルリを特訓していくよ。歩けるように、喋れるように、俺と同じように行動できるように…」

ワン…

「焦らなくていい、ゆっくりでいいんだ。でも、諦めちゃだめだよ。」

ワン…

「辛かったら、我慢しないで言えばいいし、泣いたっていいんだ。」

ワン…

「ずっと一緒にいる。ルリがそう俺に言ったんだ。
俺もそうする。」

………ワン…


最後の一言には少し考えてから返事した。

「まずは、俺の名前を覚えて、言えるようになろうな。」

ワン…

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