この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
***堕散る(おちる)***
第34章 step34 二十八段目 B4階 約束の日
魚はグリルに任せればいい、味噌汁と野菜、お浸しとかいうのを作る。
ルリのように手際よく出来ないが料理していく。
ルリは興味津々で俺を見る。
料理の記憶はあるんだろう、俺がルリに料理を教わったということがわからないなら、俺が料理することに興味を示さないか…
じゃあ何故?
ルリを探ることに焦ってないか?
結局考えるのが面倒になり、料理に没頭した。
あぅぅ〜はうと…はうと…
お浸しを切るのに気をとられ、味噌汁が噴いていた。
ルリが俺を呼び、教えてくれた。
俺はご褒美にキスをした。
「さて、なんとか出来たぞ?」
ルリ用のスープ皿にご飯と味噌汁をよそい、先にテーブルに置き、他のものも続けて並べた。
ルリのいた椅子を運びセット完了。
「さて、いただきます。」
ワン…
「そうだ、ルリ、お茶がここに入ってるから、こうやって飲むんだよ。」
ヤスジに頼んで買ってもらったコップに口をつけて見本を見せた。
蓋付のコップで蓋に穴がありストローを差す。
マグとかいう幼児用のコップだ。
ルリは椅子に普通に座った。