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***堕散る(おちる)***
第35章 step35 二十九段目 0ポイント
「それで私は、ルリちゃんとお話をすればいいのかな?」
「ああ…」
「面接じゃないから、お喋りでいいのよね。
じゃあ、貴方が外して隣の部屋で待ってて…」
やはり言わなくてもこちらの用件は察したようだ。
「ルリ、エミが言うようにただのお喋りだから…
大丈夫だよ。」
「は…い。」
返事はするものの緊張しているのはわかる。
でも、エミに任せて部屋を出た。
「突然言われて、連れてこられたんでしょう?びっくりしたわよねぇ。
オーナーは、ああハルトだっけ?
いつもそんな感じだから…」
「あぁ…は…ぃ…」
「大丈夫よ、さっき言った通りお喋りだけだから…」
「は…ぃ…あの…はうと…と…エミさん…は…」
「どういった関係かってことよね。」
「あ…はぃ」
「嘘は嫌いだから言うわね。
前は、男女の関係だったわ。sexをする間柄。
でも、貴女が現れてから何もないわ。
そうねぇ、強いて言うなら戦友…かしら?」
「せんゆう…」
「ん…ちょっと違うかもね。私といるとオーナーは気が休まらないのよ。
それに、オーナーは愛や恋などわからないって言うし…
あっ、今は違うと思うけど、本人はまだ気づいていないようね。」