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***堕散る(おちる)***
第35章 step35 二十九段目 0ポイント
「あ…はぃ。」
「逆に質問していいかしら?」
「えぇ…わかぅ…ことなぁ、」
「オーナーとは、いつから一緒にいるの?」
「わかぁない…です。
犬…だったワタシをかってくぇて…」
「そこからしか知らないのね。じゃあ、オーナーと会う前は、どうしてたの?」
「母と…いました。」
「じゃあその後は…」
「大きなうちに…かわぇてました。」
「そこのことは、飼ってた人は?覚えているの?」
「わかぃません。気づいたぁ…はうとと…いました。」
「そう、じゃあ、今、貴女がしたいことや思いは?」
「シンデェァ…」
「え?」
「はうとが…今日…うまぇたって…
くつを、はかせて…
だから…はうとのために…生きたい…」
「オーナーのこと愛してるのね。」
「そんなこと…言えない…言っちゃ…いけない…」
「何でそう思うの?」
「きたなぃ…かぁ…
ワタシが…きたなぃかぁ…」
「汚くなんかないわよ。そんなこと言ったら、私やオーナーの方がよほど汚いわ。
ルリちゃん、オーナーと一緒に、ずっと一緒に居たいんでしょう?」
「はぃ。」
「もし、喋れなくなった理由がオーナーのせいでも?」