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***堕散る(おちる)***
第8章 step8二段目…視覚
今日のルリはソファーで寝てるほうが長いな…

もう昼過ぎ…
ヤリ過ぎだな…

起きそうにないルリを置いて鍵をかけ、
テイクアウトに定評のあるランチを買って戻ってきた。

入るとルリが服をきてソファーにちょこんと座っている。

ソファーなんだから、もっと楽にすればいいのに…
声をかけようとすると、ルリの目から大粒の涙がこぼれる。

隣に座り頭を撫でる。
泣きながら訴えているのは、起こさずに1人にしてしまったことらしい…

あ〜今日は、もうおとなしくしとこう…
ようやくなだめて食事する。せっかくのスペシャルランチ冷めてるし…

午後はしばらく勉強するように勧め、そっとしておいた。

何時間無言だっただろう…
ルリが来るまえは当たり前の静けさが、苦痛に変わる。

「珈琲の淹れ方教えてください…」

突然ルリが喋った。

「いいよ」

挽いた豆と水の分量を説明するだけ…
ルリは豆の缶の違和感に気づく。

「この粉は買ってくるんですか?」

ミルと豆を見せる。
ここのところ面倒になって、まとめて挽いていた。

「この缶空いたら、アタシが毎回挽きますね…」

ん…いつまでもここに来る予定らしい言い方だ…
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