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***堕散る(おちる)***
第37章 step37 三十一段目 地上階2F
恥ずかしがるルリの服を玄関で剥ぎ取り、俺達は裸でキッチンにいた。
「そうだ。」
キッチン立つルリを見て思い出し、それを取ってきた。
ルリの脇から腕を通してそれを着けていく。
「火傷したら困るから着てて?」
エプロンをルリに着せた。
「綺麗なピンク色ですね。」
「だいぶ色褪せちゃったけどな。」
「ハルトが用意してくれるものってピンクが多いですね。」
「ああ、ルリに似合う色だからな。」
「ありがとうございます。」
ルリがまた他の女の存在を勘違いで思い込んだり、
色褪せたエプロンをルリに用意したのがいつなのか?と想像させたのではないかと気にしたが、
ルリは全く気にせずお礼を言ってきた。
それにはホッとしたが、全くこれも鍵ではなかったのかと残念にも思った。
ルリはエプロンを嬉しそうに見て、微笑みながら料理に取り掛かる。
俺も生ハムとキューブチーズと闘った。
「しかし、お前達は世話を焼かすよなぁ。
まとめてツルンと脱げないのか?」
立方体の親指の爪ほどのキューブチーズと格闘しているとルリが笑っていた。
「あっ…もしかして…ハルト、脱がせるのが面倒で裸なんですか?」