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***堕散る(おちる)***
第39章 step39 三十三段目 屋上へ
「ルリ、焦ることはないし不安になる必要もないよ。
ゆっくりする為に旅行に来たんだ、楽しもう。」
そのあとルリの体調は特に変わることなく落ち着き、ショーを見ながら食事を楽しんだ。
「ルリ、ちゃんと味わえた?」
「ええ、美味しかったです。ショーも素敵でしたね。」
「ああ…」
ヤスジのもっと過激なショーに慣れてしまったから、水着に腰簑だけの衣装のダンサーが、腰をくねくねさせているだけで、興奮はしなかった。
「ご馳走さまでした。」
ショーの途中で食事が終わり、飲み物を注文しながら終わりまで見た。
「さあ、部屋に戻ろうか。」
「はい。」
スイートルームに戻り、バスタブに湯を張る。
広々としたバスルームで一緒にゆっくり入る。
前はよく照れていたルリだったけど、いつも一緒に行動するのが習慣になったからか、リラックスしていた。
ルリを呼んで脚の間に座らせようとした。
「ハルト、車の運転で疲れてるんだから、ゆっくり入ってください。」
「ルリとくっついてるほうがリラックスできるんだけど…」
「今日はダメです。本当に休んでくださいね。」
たまにはルリの言うことをきいた。