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***堕散る(おちる)***
第39章 step39 三十三段目 屋上へ
広いベッドに飛び込むとルリが俺の隣に沿うように入ってきた。
「ルリ…綺麗だ。」
言ってから、女に対してこんなことを言ったことがないと思った。
sexに持ち込む為に、口先だけで言うことはある。
だが、そんな狙いもなく、ふと、口から言葉が思わず出てしまったという感じ…
ルリは綺麗だ、顔は、可愛らしさもあったが、今回のことで少し大人の表情になり綺麗さの方が浮き立つようになってきた。
体も真っ白で傷一つない透けるような雪の白さ。
体つきも均整がとれていて美しい。
だが、それをまとめるルリの内面が何より綺麗なのだ。
「ハルト…」
ルリは誉められて桜色に染まる。
「本当に綺麗だよ。」
思わず唇に唇を重ねる。
それだけでふるふると震えるルリは可愛い。
何度もその唇を啄んで柔らかさを味わった。
「明日はルームサービスで朝食をとったら出発だよ。
だからもうお休み。」
「おやすみなさい。」
sexに続かないキスなんてしない俺だったが、それだけで十分で、ルリの体調を考えて眠った。
ルリの背中をトントンと叩きながら…