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***堕散る(おちる)***
第39章 step39 三十三段目 屋上へ
ルリは体を洗ってくれる。しかし、タオルをかけた部分はどうしたらいいか迷っているようだ。
「ああ、あとは自分で洗うからいいよ。」
ルリはホッとして離れるので、タオルを外して自分の手で洗う。
反応しているそこを擦りあげる様子を恥ずかしそうに見ていた。
ルリの魅力がなくなったわけではない。いつでも抱き潰したい。だから反応しているのだが、
記憶のないルリに俺も遠慮していた。
「さぁ、今度は俺がルリを洗う番だ。」
恥じらうルリにシャワーを当てていく。
ルリはそれだけで桜色だ。
タオルで洗っているだけなのにモジモジして声を抑えているのを見ると抱きたくなるが、夜までとっておく。
「あ〜、温泉は気持ちいいな。」
「檜の香りもいいですね。ハルト運転お疲れ様です。ゆっくりしてくださいね。」
記憶がなくてもルリは100%俺を優先する。
記憶がなくなるまでは、それに何とも思わず、自分のことばかり考えていたが、
そんなルリを大事にしようという気持ちが芽生えた。
檜の腰掛けで涼んではまた入り、何度も湯に浸かった。
「あとは部屋食で寝るだけだからな。また風呂に入ってもいいし、のんびりしよう。」