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***堕散る(おちる)***
第39章 step39 三十三段目 屋上へ
「泊まらないんですか?」
「ああ、泊まるのはもっと山の上の方だ。」
「そうなんですね。そこに目的の何かがあるんですか?」
「さあ、どうだろう。」
「秘密ですか…
さっぱりわからないです。」
「じゃあ着いてからのお楽しみだな。」
「ふふっ、何でしょうね。」
キャンプ場に入り予約していたスペースに向かう。
食材や炭や薪なども注文してあった。
「さてかまどを作るよ。」
置かれているブロックを積んでかまどを作っていく。
「3匹のこぶたの煉瓦の家みたいです。」
「なんだ、それもお伽噺か?」
「はい…」
「じゃあ、今晩はそれを聞こう。」
「はい。テントで寝るなんて初めてですね。」
「ああ、寝袋もあるし寒くはないと思うよ。」
「キャンプなんて初めてで楽しみ。」
積んだブロックに鉄パイプを通し、まずは飯合で米をといだ。
「面白い形ですね。ピーナッツみたい。」
「何で左右対称じゃないんだろうな。」
「不思議ですね。」
「じゃあ薪を積むよ。」
ハルトが、ネットで見つけた薪の積みかたの動画を見ながら、丸めた新聞の上に薪や炭を積んでいく。
ピラミッドのような形で薪が積まれた。