この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
***堕散る(おちる)***
第39章 step39 三十三段目 屋上へ

「カレーもちょっと煮込んだら出来上がりです。」

「じゃあ串焼き食べちゃおう。」

ベランダでは怖いけど、こうやって調理するのは楽しい。子供がいてワイワイしながら…

ハルトはそういうことを望んでいるのだろうか…

単に一緒にいるということじゃなく、ハルトと結婚して、家族になって…

もしかしたら、ない記憶の部分でそんな話をしているのかもしれないけど、改めてそう思ったっていい。

ハルトは好きとか感情や気持ちを言葉にしない。
それが、以前からなのか、ワタシの記憶がないことを気遣ってかはわからない。

でも、言葉にされなくても、行動で大事にされているのはわかる。愛されていると感じる。

ワタシの気持ちを伝えるべきだと思った。
ただ、いつ…というのが難しい。
気づいたら一緒にいるのが当たり前で、改めて言葉にするきっかけが欲しかった。

「ルリ、もうカレーいいよね?」

「はっ、はい…」

鍋をかき混ぜながら考えことをして、ぼぅっとしてしまった。

「じゃあ、鍋を下ろすよ。」

「あっ、お願いします。」

「ルリは飯合の裏や横を薪で叩いてて?」

「はい、でも、どうして?」

「美味しくなるおまじない。」
/1776ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ