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***堕散る(おちる)***
第39章 step39 三十三段目 屋上へ

「ルリ…俺の目的に付き合って…」
「へっ…」
いきなり姫抱きにされて連れていかれる。
朝食を食べていたところから、テント、車を通りすぎて…
「ああ…すごく…綺麗…
絵か、夢みたい…
ハルト…下ろしてください。」
「駄目だ、逃がさない。」
「逃げないですから…」
「駄目だ…ここでルリを抱く。」
「えっ…外…ですよ。」
「記憶になくてもいい…
去年…約束したんだ…
沢山の桜に囲まれて…
誰も居なかったら、そんなところでルリとsexするって…」
「えっ…あの…ハルト…」
俺はルリを地面に横たわらせて下ろした。
地面には朝一番に、黒いシートを出来る限り広く敷いておいた。
散った花びらがシートに散らばり、空も地面も桜でいっぱいだった。
「ハルト…ワタシ…覚えて…いない…」
「悪いけど、ルリには拒否出来ない。
記憶があってもなくても、ルリはルリだ。何も変わらない。
ルリは1年半前に、俺のところに、この花びらみたいに綺麗なまま堕ちてきたんだ。
絶対に離さない。俺の女だ。」
「ハル…ト…」
ワタシに覆い被さるように四つん這いで組み伏せてくるハルトの瞳は獰猛な雄のものだ。

